豆 知 識
Last Update 2008/07/17
《#1:マナー編》
《#2:準備編》
《#3:注意編》
《#4:安全管理》
《#5:スポーツ傷害保険》

《#1:マナー編》

 トランポリンの台を1人で長時間占有する行為はエチケット違反です。1回に付き1種類の技で30秒〜1分、又は演技の10本通しで1〜2回が限度です。

 というのも、10本の技を本気で演じると、水泳で100〜200mを泳ぐのに匹敵する程のエネルギーを消費するのだそうです。 従ってダラダラ跳んでいるというのは、意識が散漫になり事故を起こし易くなる事で本人の為にもならないばかりでなく、次に練習しようと待っている人をイライラさせる為、精神衛生上も好ましくありません。

 上手く出来ると、もっとやってみたくなる気持ちも解かりますが、そういう時は大抵時間オーバーになっているものです。 (もうちょっとやりたいな…)と思う位の所で止めておきましょう。
《#2:準備編》

 トランポリンの展開は慎重に行いましょう。

 よく展開途中に器械の持ち手を投げ出してしまい、フレームを放る人を見掛けますが絶対に真似しないで下さい! 器械が壊れる恐れが有る他、持ち手や補助の人にも重大な怪我を負わせる恐れが有ります。基本はとにかく最後まで持ち手を放さず、しっかり支えながら展開する事です。何事も省略をしてはいけません。

 (器械が壊れるなんて…)と思われる方もいらっしゃるでしょう。 しかし、壊れるんです。 レギュレーションでも200s、ゴライアスならそれ以上の重量×高さの質量が極所に加わるのですから、慎重に行動しましょう。

 力は分散するとは言う物の、実際どの位の物かはその時でなければ判りません。 事実、ローラスタンドの「柄」等は、金属疲労によって∠R=90゜が保持出来なくなると、畳んだ時にベッドがフレームごと滑り落ちてしまう事があり大変危険です。 ですから器械は丁寧に扱って欲しいのです。

 つまり展開中など、相棒が力を抜いている時には持ち手の負荷が急に増えるので直ぐに解ると思います。 器械の操作中は、常にバランスを取って操作しないと危険なのです。

《#3:注意編》
《#4 安全管理》

 トランポリン練習中の安全管理は勿論必要ですが、意外に見逃しがちなのが、待っている人達や、体育館まで一緒にやって来た「連れ」の人達の管理です。

 体育館の施設によっては、練習時間中立ち入り禁止になる場所や、暗黙の了解で守られている「ローカルなルール」がありますので、会員とその周辺の人達まで全てに告知する必要があります。更に練習しない子ども達については、特別の注意を払う必要があります。前述の「ローカルなルール」は勿論のこと、「予想しない行動による事故」も未然に阻止しなければなりません。何故なら、一度事故が起きてしまうと、当人が選手かどうかは全く関係無く『そのサークルに所属する1人』と単純に括られてしまうからです。これはその後の運営に大きな影響を与えます。いくら正会員でなくても、記録の書類上では「○○サークルの事故」という形式で残る可能性が高いので、閲覧者には容易に事実と異なる印象を与えることでしょう。

 最近特に気になるのは、幼児の行動管理が甘い父兄が多い事です。その対策なのか、施設によっては安全管理の為、時間帯や場所毎に「小学生以下の入場制限」を実施している所もあります。大人同士のサークルなら、いちいち注意しなくても良さそうな事まで細か
く見ていないといけません。幼児の場合は、「何をするのか全く解らない」という点で、危険性が大きいのですね。

 私の印象では、どこのサークルでも「幼児が2階の観覧席に行く」事に最も注意しているようです。というのも、新しい施設ほどデザイン重視の為、安全性に乏しい個所があるようです。その最たる物が『手摺り』です。よく見掛けるのが「ガラス板&低い手摺り」というパターンで、これは素人が見ても危険な感じがします。幼児は大人に比べて、頭部と体幹部の差が小さいので、容易に体幹の重心移動が出来てしまう為、手摺りから頭を出すと、ちょっと視線を移しただけでも頭部が重くなり、バランスを崩して転落してしまう可能性が大きいのです。大人の場合は多少バランスを崩しても、その場で踏ん張れますので、起き難い事故なのですが、設計段階ではデザイン優先で見過ごされてしまったのでしょう。その為、一々理由は説明せず、単に『2階に行ってはダメ!』と決めている所もあります。万人対策としては、仕方の無い事でしょう。

 練習時間中は、サークルの主催者に「安全配慮義務」が生じている事だけは忘れずに行動しましょう。

《#5 スポーツ傷害保険》

 スポーツをするのに保険に入るなんて大袈裟な…と考えてはいけません。特に体操系スポーツの場合は、全員加入すべきです。個人で生命保険等に加入している方でも、本当にこのスポーツでの怪我に対応しているのか確認しておく必要があります。 中には特定のスポーツのみに対して適応外としている保険もあるのです。

 体育館に置いてある保険は◇の方ですが、単一の団体スポーツのみにしか適応されません。また契約外のスポーツでは適用されません。特にスキーやスノーボード、スケートボード等は保険自体が利用できない場合がありますので、直接保険会社に問い合わせた方が無難です。

 複数の団体を掛け持ちされている方が ◇[スポーツ安全保険] を利用する場合は、その団体毎に加入する必要があります。

 その他にも、毎月支払う必要はありますが、どんな怪我にでも対応できる保険があります。(例:◆[新・傷害補償]) 

 保険会社によっては、現在加入している保険に付け足すタイプの商品もあるそうなので、調べて見る価値はありますね。


◇[スポーツ安全保険] http://www.sportsanzen.org/

単一の競技にしか適用されませんが、年間\1500の掛け捨て型では最安値です。但し、通院は4回以上からしか適用されません。


◆[新・傷害補償] http://www.navida.ne.jp/personal/lineup/kyosai/syogai.html

毎月\1500の掛け捨て型ですが、複数のスポーツを楽しむ方にはお勧めの保険です。通院から保証される商品は大変稀です。


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